姫路市御着の特殊清掃|他社施工後に残った死臭を再処理

姫路市御着にある2DKの賃貸住宅で、他社による特殊清掃後も死臭が残っていた現場の再施工を行った事例です。
ご依頼者様は、亡くなられた方の娘様です。
すでに別の特殊清掃業者が施工していましたが、作業後に室内を確認した物件オーナー様から「臭いが取れていない」と指摘があり、ご遺族様からALへご相談いただきました。
現地調査を行ったところ、室内に残置物はありませんでしたが、畳下の木部に体液が残った状態になっていました。
また、和室の壁には土壁系の仕上げ材である聚楽壁が使われており、壁面にも臭いが吸着している状態を確認しました。
そこで、腐敗臭の発生源となっていた木部、捨て張り、敷居を必要な範囲で撤去し、聚楽壁の消臭処理を実施しました。
さらに、室内全体の洗浄・消毒・消臭を行い、床下地、敷居、畳の原状回復まで対応しています。
作業完了後は、ご遺族様と物件オーナー様の双方に室内をご確認いただき、作業終了となりました。
作業概要
| 作業地域 | 兵庫県姫路市御着 |
|---|---|
| 建物 | 賃貸住宅 |
| 間取り | 2DK |
| ご依頼者 | 亡くなられた方の娘様 |
| ご相談内容 | 他社の特殊清掃後も死臭が残っている |
| 残置物 | なし |
| 現地調査で確認した状態 | 畳下の木部に残った体液、捨て張り・敷居の死臭、聚楽壁への臭いの吸着 |
| 主な作業 | 現地調査、畳撤去、汚染木部・捨て張り・敷居の撤去、聚楽壁の消臭、室内全体の洗浄・消毒・消臭、床下地復旧、敷居新調、畳新調 |
他社の特殊清掃後も臭いが残っていた現場
今回の現場では、ALへご相談いただく前に、別の特殊清掃業者が施工を行っていました。
しかし、施工後に室内を確認した物件オーナー様から、臭いが残っていると指摘されたそうです。
ご依頼者様は、最初に施工した業者へ再度相談されましたが、畳下や建材については、
「これ以上、弊社で剥がすことは不可能です」
と説明を受けたとのことでした。
そこで、臭いの原因を改めて確認するため、ALへ現地調査のご依頼をいただきました。
なお、最初の施工業者から受けた説明については、ご依頼者様から伺った内容を基に記載しています。
現地調査で確認した臭いの原因
現地調査では、室内の臭いを確認しながら、以前に施工された範囲と、残されている建材の状態を調べました。
室内には家具や寝具などの残置物がなかったため、家財が臭いの発生源になっている状態ではありませんでした。
畳下の木部に残っていた体液
畳を上げて床下を確認したところ、畳下の木部に体液が残っていることを確認しました。
体液や汚染物が木部に残っていれば、室内表面の清掃や空間の脱臭だけを行っても、死臭の発生源を取り除いたことにはなりません。
今回の臭い残りは、畳下に汚染された木部が残っていたことが、大きな原因の一つと考えられました。
捨て張りに残っていた死臭
畳下の捨て張りからも死臭を確認しました。
捨て張りとは、畳や仕上げ床材の下に施工される床下地材の一つです。
一般的には合板などが使用され、床の強度や安定性を確保する役割があります。
体液や臭気成分が捨て張りへ浸透した場合、表面を洗浄しただけでは臭いが残ることがあります。
そのため、状態によっては汚染した部分を撤去し、新しい下地材へ交換する必要があります。
敷居に残っていた体液の痕跡と臭い
畳下の木部だけでなく、和室の境目にある敷居にも体液の痕跡と死臭を確認しました。
敷居は木材でできているため、体液や臭気成分が染み込むと、表面の洗浄だけでは臭いが残る場合があります。
聚楽壁に吸着していた臭い
今回の和室には、聚楽壁と呼ばれる仕上げ材が使用されていました。
聚楽壁は、土壁系の素材を使った和室で見られる壁仕上げの一つです。
素材の性質や表面状態によっては、室内で発生した臭いを吸着し、汚染源を撤去した後も壁から臭いを感じることがあります。
今回の現場でも、畳下の木部だけでなく、聚楽壁からも臭い戻りを確認しました。
臭いの発生源を除去するための施工
現地調査の結果をご依頼者様へ説明し、臭いの発生源と考えられる部分を必要な範囲で撤去・処理することになりました。
特殊清掃では、臭いが残っているからといって、床や壁をすべて無条件に撤去するわけではありません。
臭いの強さ、体液の浸透範囲、建材の状態、施工後の使用目的などを確認し、必要な施工範囲を判断します。
畳と汚染木部の撤去
まず、畳を撤去し、体液が残っていた木部を確認しました。
汚染が確認された木部については、臭いの発生源を残さないよう、必要な範囲で撤去しました。
畳についても、内部へ臭いや体液が浸透している可能性があるため、既存畳は再使用せず、新調することになりました。
捨て張りの撤去
体液や死臭が残っていた捨て張りを撤去しました。
捨て張りの一部だけを残すと、作業後に再び臭いを感じる可能性があります。
そのため、汚染や臭いを確認しながら、必要な範囲を判断して撤去しています。
敷居の撤去
体液の痕跡と死臭が残っていた既存の敷居も撤去しました。
敷居は隣室との境目にあるため、撤去時には周辺の床や建具への影響も確認しながら作業を進めます。
撤去後は、新しい敷居へ交換することを前提に寸法や納まりを確認しました。
聚楽壁の消臭処理
聚楽壁については、臭いの吸着状態を確認したうえで消臭処理を行いました。
腐敗臭の発生源となっていた木部を撤去しても、壁面に臭いが吸着していれば、室温や湿度の変化によって再び臭いを感じることがあります。
そのため、木部の撤去だけで終わらせず、聚楽壁にも必要な消臭処理を行いました。
壁を撤去せずに消臭処理を行う場合でも、臭いの強さや吸着状態によって結果は異なります。
ALでは現場の状態を確認し、考えられる施工方法と、施工範囲を限定した場合のリスクをご説明したうえで作業を進めます。
室内全体の洗浄・消毒・消臭
汚染された木部、捨て張り、敷居を撤去した後、残された床下地や周辺部分を確認しました。
そのうえで、汚染箇所だけでなく、室内全体の洗浄、消毒、消臭を行いました。
死臭は、亡くなられた場所だけでなく、壁、建具、天井、押し入れなどへ広がっている場合があります。
そのため、発生源となる体液や汚染建材を除去した後、室内全体の臭いの付着状況を確認しながら施工しました。
なお、消毒・除菌作業は、室内に存在するすべての微生物を完全に除去することを保証するものではありません。
現場の状態に応じて、必要な範囲へ洗浄・消毒・消臭処理を行います。
特殊清掃後の原状回復
臭いの発生源を撤去し、洗浄・消毒・消臭を行った後は、和室を使用できる状態へ戻すための原状回復を行いました。
床下地の復旧
撤去した捨て張り部分を、新しい床下地材で復旧しました。
床下地は、畳を安定して敷くための重要な部分です。
そのため、汚染した材料を撤去するだけでなく、その後の畳の納まりや床の強度も考慮して施工する必要があります。
敷居の新調
撤去した既存の敷居に代わり、新しい敷居を施工しました。
和室と隣室の床の高さや、建具の動きに影響しないよう、寸法と納まりを確認しながら復旧しています。
畳の新調
床下地と敷居の復旧後、和室の寸法に合わせて新しい畳を製作し、敷き込みを行いました。
畳は、表面だけでなく畳床の内部まで臭いや体液が浸透している場合があります。
そのため、特殊清掃現場では、状態に応じて既存畳を再使用せず、新調することがあります。
他社施工後も臭いが残る主な原因
特殊清掃を行ったにもかかわらず、臭いが残る原因は現場によって異なります。
主に、次のようなケースが考えられます。
- 体液が床材の裏側まで浸透している
- 畳下の木部や捨て張りに汚染が残っている
- 床下地に体液や臭気成分が残っている
- 敷居・巾木・柱などの木材に臭いが染み込んでいる
- 聚楽壁などの壁材に臭いが吸着している
- 壁紙や収納内部に臭いが付着している
- 臭いの発生源を残したまま脱臭だけを行っている
- 施工範囲が実際の汚染範囲より狭い
ただし、他社の施工方法が必ず不適切だったと、施工当時の状況や契約内容を確認せずに断定することはできません。
施工時に確認できた範囲、ご予算、建物の構造、契約した作業内容などによって、対応範囲が異なる場合もあります。
重要なのは、現在どこに臭いが残っているのかを再調査し、必要な処置を検討することです。
オゾン脱臭だけでは死臭の原因を除去できない場合がある
オゾン脱臭は、特殊清掃における消臭工程の一つです。
しかし、オゾン脱臭機を運転しても、体液が浸透した木部や床下地そのものがなくなるわけではありません。
床下地や敷居などに臭いの発生源が残っている場合は、必要に応じて次の作業を行います。
- 汚染範囲の確認
- 畳や床材の撤去
- 木部・捨て張り・床下地の撤去
- 敷居や巾木などの建材撤去
- 聚楽壁など、臭いを吸着した壁面の消臭
- 残された部分の洗浄・消毒・消臭
- 床下地や建材の復旧
臭いの発生源を処理した後に、現場の状態に応じて薬剤やオゾン脱臭機を使用します。
残置物がなくても特殊清掃が必要な場合がある
今回の現場には、家具や生活用品などの残置物はありませんでした。
それでも、畳下の木部、捨て張り、敷居、聚楽壁に死臭が残っていたため、特殊清掃と建材撤去、壁面消臭が必要でした。
孤独死現場では、室内を空にすれば臭いがなくなるとは限りません。
臭いが建材へ浸透・吸着している場合は、家財搬出後も床、壁、敷居、収納などを確認する必要があります。
ご遺族様と物件オーナー様に確認いただき作業完了
特殊清掃と消臭処理後は、撤去した床下地と敷居を復旧し、新しい畳を敷き込みました。
原状回復が完了した後、ご遺族様と物件オーナー様の双方に現場をご確認いただきました。
臭いの状態や施工箇所をご確認いただき、今回の作業は終了となりました。
臭いの感じ方には個人差があるため、ALでは可能な範囲で、ご依頼者様や物件関係者にも現場で確認していただいています。
今回の作業内容まとめ
- 姫路市御着・2DKの賃貸住宅
- 亡くなられた方の娘様からのご依頼
- 他社の特殊清掃後も死臭が残っていた現場
- 残置物なし
- 現地調査と臭気確認
- 畳下の木部に体液を確認
- 捨て張りに死臭を確認
- 敷居に体液の痕跡と死臭を確認
- 聚楽壁への臭いの吸着を確認
- 畳・汚染木部・捨て張り・敷居の撤去
- 聚楽壁の消臭
- 室内全体の洗浄・消毒・消臭
- 床下地の復旧
- 敷居の新調
- 畳の新調
- 和室の原状回復
- ご遺族様と物件オーナー様による確認
姫路市で他社施工後の臭いにお困りの方へ
ALでは、姫路市を中心に、他社の特殊清掃後も臭いが残っている現場の調査・再施工についてもご相談を受け付けています。
現地調査では、室内の臭いを確認しながら、次のような場所を調べます。
- 畳や床材の下
- 木部・捨て張り・床下地
- 敷居・巾木・柱
- 聚楽壁・壁紙・壁下地
- 押し入れや収納内部
- 残された家財や寝具
- 隣接する部屋や玄関周辺
現場の構造や施工済みの範囲によっては、すべての建材を撤去できない場合や、施工範囲を限定した際に臭いが残る可能性もあります。
確認できた状況と、必要と考えられる施工内容をご説明したうえで、お見積もりをご案内します。
電話番号:079-228-7281
