特殊清掃後に臭いが戻ったと感じたら|再施工を頼む前に確認する3つのこと

「特殊清掃が終わったはずなのに、部屋に入るとまた臭う」 「業者に言いにくいし、もう一度頼むと費用がどうなるか分からない」 「本当に臭いが残っているのか、自分の気のせいなのかも分からない」
特殊清掃のあとに臭いが気になる場合、原因は1つとは限りません。発生源が残っている場合もあれば、壁や建材に吸着した臭いが、室温や湿度の変化で再び感じられる場合もあります。臭いの感じ方には個人差もあるため、「戻った気がする」段階で慌てて判断せず、まず確認する手順を踏むことが大切です。
この記事では、姫路市で特殊清掃を行うAL(エーエル)が、再施工を頼む前に確認したい3つのことを解説します。原因の詳しい解説や実際の再施工の工程は、記事の後半で紹介する作業事例に譲り、ここでは「次にどう動くか」に絞ります。
まず押さえること:「戻った」と感じる3つのパターン
再施工の相談を受ける前に、自分のケースがどれに近いかを見分けておくと、相談がスムーズになります。
1. 発生源が残っているパターン 床材の裏側や下地、木部などに汚染が残っていると、表面の清掃や空間の脱臭だけでは臭いの元がなくなりません。室内を空にしても臭いが消えない場合は、このパターンが疑われます。
2. 建材に吸着した臭いが再び感じるパターン 壁材などに吸着した臭いは、汚染源を撤去したあとでも、室温や湿度の変化によって再び感じられることがあります。施工直後は気にならなかったのに、数日後に気になり始めた場合は、この可能性も考えられます。
3. 感じ方の違いのパターン 臭いの感じ方には個人差があります。作業直後は換気や薬剤の影響で感じにくかった臭いが、生活が始まってから気になることもあります。だからこそ、再施工の判断は「感じる・感じない」だけではなく、現場の確認とセットで行うことが大切です。
どのパターンかは、部屋の状態を見なければ断定できません。次の3つの確認は、その判断材料を揃えるためのものです。
確認1:前回の施工範囲と契約内容を確認する
最初に確認するのは、前回「どこまで作業してもらったのか」です。見積書や作業報告書、施工前後の写真が残っていれば、それを用意してください。
確認したいのは、次の点です。
- 汚染除去・洗浄・消毒・消臭のうち、どこまで含まれていたか
- 畳や床材、床下地、巾木、壁紙の撤去はどこまで行われたか
- 原状回復(床下地の復旧や畳の新調など)は含まれていたか
- 施工範囲を限定した場合、そのリスク説明があったか
施工範囲が実際の汚染範囲より狭かった場合、臭いが残る原因になることがあります。一方で、前の施工が必ず不適切だったと断定できるわけではありません。施工時に確認できた範囲、ご予算、建物の構造、契約した作業内容によって、対応範囲が異なる場合もあるからです。
この確認ができていると、再相談のときに「前回はここまでやってもらったが、ここが気になる」と具体的に伝えられます。見積書が「特殊清掃一式」としか書かれていない場合は、どこまでが含まれていたのかを、まず前の業者に確認するのも1つの方法です。費用記事でも、見積書は作業内容が分けて書かれていることが重要だと解説しています。
なお、国民生活センターも、清掃・整理の事業者を選ぶときは複数の事業者から見積もりを取り、作業内容や料金、追加料金の有無を事前に確認するよう呼びかけています(外部リンク:遺品整理を頼むときは、事業者選びは慎重に|国民生活センター)。再施工の相談でも、この姿勢はそのまま役立ちます。
確認2:どこから、どんな条件で臭うかを記録する
次に、臭いの「場所」と「条件」をメモしてください。再調査では、室内全体を漠然と確認するのではなく、臭う場所を絞って調べます。メモがあると、その調査が的確になります。
記録したいのは、次の点です。
- どの部屋・どの場所で臭うか(和室の床付近、押し入れ、玄関まわりなど)
- 入った瞬間に強く感じるか、しばらくいてから気になるか
- 換気した状態と、締め切った状態で感じ方は違うか
- 気温や湿度が高い日と、低い日で違いはあるか
- 家具や寝具、カーテンなど、残っている物から臭うか
写真も、臭う場所の全体と、床材の継ぎ目や壁際など気になる部分を撮っておくと、相談のときに役立ちます。ただし、写真だけでは床材の裏側や下地への浸透、室内の臭いの強さは正確に確認できません。正式な判断は、現地確認で行うことになります。
確認3:相談先を決める — 前の業者か、別の業者か
確認1と2が揃ったら、相談先を決めます。選択肢は大きく2つです。
前の業者に再相談する 施工範囲や保証の条件は契約内容によるため、まず前の業者に「施工後に臭いが気になる」ことを伝えるのが自然な流れです。その際は、確認1の施工範囲と、確認2のメモを一緒に伝えると、話が早く進みます。
別の業者に再調査を依頼する 前の業者との相談が難しい場合や、別の目で現場を見てほしい場合は、再調査を依頼する方法があります。ALでは、他社の特殊清掃後も臭いが残っている現場の調査・再施工についての相談を受け付けています。
現地調査では、室内の臭いを確認しながら、畳や床材の下、木部・捨て張り・床下地、敷居・巾木・柱、壁材・壁下地、押し入れや収納内部、残された家財や寝具、隣接する部屋や玄関周辺などを調べます。現場の構造や施工済みの範囲によっては、すべての建材を撤去できない場合や、施工範囲を限定した際に臭いが残る可能性もあります。確認できた状況と、必要と考えられる施工内容を説明したうえで、見積もりを案内します。
(表面だけでは分からない汚染は、床材の下や下地まで確認します。イメージ画像です)
どちらの相談先でも共通して大切なのは、「全部やり直す」か「部分的に直す」かを、調査結果を見てから決めることです。床や壁をすべて無条件に撤去するのが正解とは限りません。臭いの強さ、体液の浸透範囲、建材の状態、施工後の使用目的などを確認し、必要な施工範囲を判断します。
実際の再施工例:御着・2DKの現場
再調査から再施工までがどう進むのか、実際の例で確認しておきましょう。
姫路市御着の2DKの賃貸住宅では、他社による特殊清掃のあと、物件オーナーから「臭いが取れていない」との指摘があり、ご遺族からALへ相談がありました。現地調査では、畳下の木部に体液が残り、捨て張りや敷居にも死臭があり、和室の聚楽壁にも臭いが吸着している状態が確認されました。
ALでは、腐敗臭の発生源となっていた木部、捨て張り、敷居を必要な範囲で撤去し、聚楽壁の消臭処理を行ったうえで、室内全体の洗浄・消毒・消臭を行い、床下地、敷居、畳の原状回復まで対応しました。作業完了後は、ご遺族と物件オーナーの双方に室内を確認いただき、作業を終えています。
この事例の詳細(調査で見つかった箇所や、撤去・復旧の工程)は、次の作業事例記事でご覧いただけます。
姫路市御着の特殊清掃|他社施工後に残った死臭を再処理 原因の網羅リストや、オゾン脱臭だけでは不十分な理由についても、この事例記事で解説しています。
再施工の費用はどう考えるか
再施工の費用について、金額をここで断定することはしません。ALの費用記事の方針と同じく、正確な料金は現地確認後の見積もりで案内します。料金は、間取りや広さだけでは決まらず、汚染の深さと範囲、建材、家財量、撤去範囲、原状回復の有無によって変わります。
見積もりを比較・確認するときは、次の点を押さえてください。
- 特殊清掃と原状回復が分けて書かれているか
- どの建材をどこまで撤去するのかが明記されているか
- 消臭の前に、発生源の処理が組み込まれているか
- 床材を剥がしたあとに想定以上の汚染が見つかった場合の、追加料金の条件が書かれているか
- 施工範囲を限定した場合の、臭い戻りのリスク説明があるか
誰が費用を負担するか(ご遺族か、オーナーか、前の業者との取り決めか)は、契約内容や経緯によって異なります。一般的なルールとして断定せず、見積もりの段階で、負担の分け方も含めて確認してください。ALでは、姫路市を中心に無料で現地見積もりを行っています。
費用の考え方の詳細は、コラム「姫路市の特殊清掃費用|間取りだけで料金が決まらない理由と見積もり項目」もあわせてご覧ください。
(イメージ画像です)
再施工の進め方まとめ
- 前回の施工範囲と契約内容を確認する(見積書・作業報告書・写真を用意)
- どこから、どんな条件で臭うかを記録する(場所・換気・気温や湿度・残っている物)
- 前の業者への再相談か、別の業者への再調査かを決める
- 現地調査で、臭いの残っている場所と必要な施工範囲を確認する
- 発生源の除去→洗浄・消毒・消臭→原状回復の順で進め、完了後は依頼者や関係者と現場で確認する
範囲を限定する場合は、その場合に考えられる臭い戻りのリスクについても、事前に説明を受けておくことが大切です。
よくある質問
臭いが戻ったのは、前の業者の施工ミスですか?
必ずしもそうとは言えません。施工時に確認できた範囲、ご予算、建物の構造、契約した作業内容によって、対応範囲が異なる場合があります。大切なのは、誰の責任かを決めることより、現在どこに臭いが残っているのかを再調査し、必要な処置を検討することです。
前の業者に言いづらいのですが、直接ALに相談してもいいですか?
はい、構いません。ALでは、他社の特殊清掃後も臭いが残っている現場の調査・再施工についての相談を受け付けています。確認1と2のメモがあれば、調査のときに役立ちます。
床や壁を全部剥がさないと臭いは取れませんか?
そうとは限りません。臭いの強さ、体液の浸透範囲、建材の状態、施工後の使用目的などを確認し、必要な施工範囲を判断します。必要以上に撤去すると、その後の原状回復費用まで大きくなってしまいます。
作業が終わったあと、臭いが取れたかどうかは誰が確認しますか?
臭いの感じ方には個人差があるため、ALでは可能な範囲で、ご依頼者や物件関係者にも現場で確認いただいています。完了後の確認に立ち会えるかどうかは、相談の段階で伝えておくとスムーズです。
見積もりだけでもお願いできますか?
はい。ALでは、姫路市を中心に無料で現地見積もりを行っています。見積もり内容を確認したうえで、ご依頼いただくかをご判断いただけます。
姫路市で特殊清掃後の臭いにお困りの方へ
特殊清掃が終わったのに臭いが気になる場合、まずは前回の施工範囲と、臭う場所・条件のメモを用意してご相談ください。現地調査で確認できた状況と、必要と考えられる施工内容をご説明したうえで、見積もりを案内します。
電話番号:079-228-7281(24時間営業・年中無休) お問い合わせフォームからもご相談いただけます。

